薩摩琵琶
薩摩琵琶は、語りの伴奏に使われたリュートに似た弦楽器です。薩摩の武士たちは、日常生活で楽器を演奏するという珍しい存在でした。薩摩琵琶は500年以上もの間、武士の道徳や武勇を教える教育ツールとして使われてきました。
日本を代表する薩摩琵琶継承者である鹿児島神宮の山下剛宮司との、プライベートな演奏をお楽しみください。
プライベート弾奏
薩摩琵琶は人に聴かせるための演奏ではなく、自分を見つめ直し、心を正すためのものだと言われています。
琵琶は桑の木から削り出し、絹の弦が4本張られています。演奏される曲は、小さな部屋で少人数の聴衆のために演奏されることを意図しており、勇気ある、そして高貴な言動のストーリーを、侍が自分の人生を振り返りながら、生きるためのインスピレーションとヒントを得ることを目的としています。
ラストサムライ
薩摩琵琶の代表的な曲のひとつに、「城山」があります。これは、最後の侍、西郷隆盛の最後の戦いと、城山での死を歌ったもので、19世紀末に勝海舟によって書かれたかなり現代的な編曲となっています。
過去と繋がる
薩摩琵琶弾奏をお楽しみの後は、琵琶継承者である山下剛氏によるお話しをお楽しみください。城山の戦いによって滅亡した武士たちですが、その精神は150年の時を経て、熱心な弟子たちによって受け継がれ、今も私たちの中に息づいています。